クレーマーの保護者は減ったような印象を受けます
それか高校だからなのか、情報科によってくれーまーの存在が問題視されるようになったからなのか
そもそもクレームをつけられるのは、期待するものが得られないから
では、保護者は何を期待しているかであって、ここが難しいポイント
わかりやすいのは、学級で嫌なことがあっでそれを解決してくれないというもの
人権侵害はこちらで対応が必要であるので、わかりやすくてよい
面倒なのは「教員のこの対応がおかしい」というもの
私が進路指導で関わったとき生徒の保護者は「心がない」「こんなひどいことを言うなんて」ということで怒り心頭でした
私は普通の対応をしただけですが、生徒にとってはショックが大きかったとのことです

事の発端自体は志望理由書の添削で「こういう風にしたらいいのでは?」とあれこれとアドバイスをしたことによるものです
提出期限が迫っていたのもあり、本人は焦ってしまい家でパニックになったようです
それでお怒りの電話がなりました
締め切りが近いのに直しを入れるということがそもそも空気が読めなかったという私のミスではありますが、だったら持ってくるなよ、「悪いところを教えてください」みたいなことを言うなよって思いましたが、後の祭りではあります
結局、この保護者の怒りは収まらず、学校に乗り込むという話にもなりましたが、結局は来ず、「教員として不適格」と電話口でわめいていたようです
こういうのをクレーマーといいます
このケースでは教頭は私に同情的で「相手が悪かった」という話でしたが、同じことを繰り返すわけにもいきませんから、私もいろいろと反省をしました
結局、「相手がほしい言葉を言わなかった」ことが問題なんですね

この保護者は私が「生徒のことをきちんと理解していること」が当たり前だと思っていて、それができていないから「不適格」とわめいているようです
ここに保護者の勘違いがあって、教師だからといって授業で出ている生徒のことなんてわかるわけがないのが理解できないのです
また、生徒の言葉を悪意を持って事実をゆがめて過剰な解釈をして、攻撃に変えていることにも気づいていないわけで・・・
クレーマーというのは「教師だからこういうことは当たり前」という感覚がものすごく強い
この過剰な期待はどこから来るのか、不思議でなりません
が、過剰な期待には応え続けられませんから、「こういうことはできませんよ」のような形で、できることとできないことをきちんと伝えておく必要性があり、保護者はある種の教育をしていくスタンスが必要です
教師をやっていると「生徒のため」ということがよく出てきますが、きちんとした線引きをしていないと過剰なサービスをしてしまいがちだったり、できない約束を平気でしてしまうようになります
このへんが前時代的な感覚というものであり、保護者の過剰な期待を生み、ブラック残業を生み出す原因です
どこまでやるかを明確にしていくことは、これから必要なスタンスであり、それをきちんと伝えていくことです

例であげた件については、そもそも担任が人の気持ちがわからないタイプの人間で、私の感覚ではまともな話ができないタイプの教員で、担任が保護者と話をするときに余計にこじらせたような感覚はあります
普通であれば「○○はお子さんが悪いところを教えてほしいということに誠実に応えようとしたから、そういうことを伝えてたと思います。私もそのような対応をすることはよくわかります」のような形で、フォローを入れるところです
状況を冷静に伝えて、教員の思いも伝えて、保護者をクールダウンさせることをするのが、担任というものかなと思います
おそらくこの担任は「わかります、わかります。それはひどいですね」みたいな調子だったのではないかと思われます
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