出世頭の足りないところ

出世頭の中堅教師Fがいる
Fは愛想もよく仕事もこなす将来の出世するであろうと周囲が自然と考えるタイプであり、みんなから評判がすこぶる高い

ただ、私からするとそこまででもない
こう考えることがもう私のダメっぷりを表しているだろう

たしかに、仕事を良くするし、体力もあり、責任感もある
これだけで十分である
ただ、丁寧な指導が苦手で授業ではスモールステップを刻むことが苦手であり、できる生徒ならいいのだが、できない生徒のフォローができないのである

Sunset casts a golden glow over a beach.

バリバリの進学校ならいいのだが、そうでもなければ基本的に意欲がない生徒ばかり
そんな生徒を乗せることが必要だし、スモールステップの授業計画も必要である
これが致命的なにできないのである

この部分は担任としても厳しいところである
「できる生徒を前提」にしているので、できない生徒が置いてけぼりをくらう
このまずさがわからずに「やる気のない生徒が悪い」とFは言ってしまいがち

自分ができるから、できない人の気持がわからない典型なのです
まあ、そういうものでしょうけど、この目線の違いは大きな差を生みますから
上流階級意識ではこれから先は厳しいだろう

Dense forest borders a calm, blue lake.

あと苦言を呈するとすると、センスや発想力が悪い
こればかりは仕方ないかもしれないが、そもそもセンスが悪いことを本人がおそらくわかっているが、センスが良いと振る舞っていること
やはりこればかりは見ていて痛い

自分はできるという立ち位置を崩せない、この部分もまたFの弱点であろう
自分ができない、弱い部分があるとしっかりさらけ出せるかどうかは大事であり、常に強者でいようとする姿には反発ややっかみもついてくるし、それがいつの間にか差別的な考え方に染まっていく可能性もある

出世するとしたらどうなるかである
教師としては十分な能力である

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