力がない生徒たちは成長させなければならない

私立高校は毎年ラインというものがあり、毎年同じような学力の生徒を集めていますが、年によって大きく生徒の特徴が変わることがあります
コロナ禍のときには変な生徒がたくさん入学してきましたし、辞めていく生徒も大量に出ました
普通ではない学年の担当になると苦しい

その苦しい学年を担任したときには本当に苦労の連続でした
何かをさせるたびに問題を起こしました
その原因は、やんちゃな生徒たちと発達障害の生徒たちが相当数学級にいたからです

学級崩壊のような雰囲気も醸し出すような時もありました
実のところ、発達障害と正式に診断をされた生徒が学級に相当数いて、いろんなことに対して過剰反応を起こして、この部分でかなりしんどかったです
不正を許せない生徒は、他の生徒を攻撃しまくるし、攻撃された方も反撃をするし、動物園のようでした

やんちゃな生徒にもたくさんの問題があって、こちらは診断がありませんでしたが、どう見てもADHDのような生徒が複数いて、まったく落ち着かないんですよね
落ち着かないからそれが連鎖して、何かしらの問題に変わっていって、発達障害の生徒たちがそれに呼応してパニックになって、、、、
発達障害の生徒たちは能力も低いので授業中のサポートが必要で、こちらのサポートをしていると、やんちゃな生徒たちが騒いでという状態

地獄のようです

さらにはおとなしい生徒たちの中には複数にも心を病んでいる生徒がいて、スクールカウンセリングを受けるとか、「もう学校生活が限界!」と複数の保護者からクレームをいただくような状況
本当に苦しい学級でした

「こいつら本当に力がない!」と憤る日々でした
もちろん、私は何もしないわけじゃなく、きちんとした反撃を加えていきます
生徒がこうやって問題を起こすのは、「この状況でどうしたらいいかわからない」「相手が傷ついたと気づかない」など、社会生活のいろはがわかっていないからです

ですから、1つ1つの事象をひもといていき、「○○だから、だめなんだ」とずっと言い続けていきました
ずっとですよ、ずっと
こうやって動くからこそ、指導も段階的に上がっていき、生徒指導部にも動いてもらいました

継続は力なり、でかなり苦労しましたが、ちょっとは人並みに近づいたかなと思うことはできました
私がやったのは指導で懲らしめるというよりも、成長させるという視点を大事にしたことです
なぜ問題が起こるのかというと、レベルが低いからです

レベルが低いことを叱っても仕方ないことが多くて、どうやったら成長していけるかを示してあげるのです
そうやって手取り足取りやってようやく学んでいってくれます・・・

いやー・・・おまえら一体どうやってここまで来たんだ

と言いたい。けれど、教師の仕事の根本をさせられた年でしたね

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