当たり前のことですが、年々、生徒の変化を感じます
その中で、近年顕著なのは、発達障害とその疑いのある生徒の増加と、未熟な生徒の増加です
その結果として起きているのは、「普通の高校生」なら起こさないようなトラブルの頻発です
高校生ならこのくらいの発達段階だよねってものがあって、中学校の教員経験もあるから「普通、中学校で済ませてきているよね」ということが済んでいません
ですから、高校入学して幼稚なトラブルが頻発してします
ちょっかいをかけて、それの仕返しをしてエスカレートしていくとか、授業中に私語がやめられないとか、他者を思いやる言動ができないとか
そうした未熟な生徒が増加する一方で、ここに発達障害の生徒が混じってきて、学校生活を混乱させていきます
根が正直な生徒が多く、そうした未熟な生徒の発言を真に受けてパニックになったり、過剰反応したり、心にダメージを負ったり
また、ADHDの生徒は一緒になって騒いで学校生活をぐちゃぐちゃにするなど、様々な問題を引き起こしていきます

一体何なんだろうかと思ってしまうし、こうしたスタートだと当然、勉強なんて身につかないわけです
低年齢化しているように思うし、保護者には教育能力もないので現状維持というか、「高1がもっとも学力が高い」ってなってしまうんですよね
未熟な生徒たちは基本的には、帰ったらずっとスマホです
これって中学校の時からでしょうから、つまり、実体験はスマホの中だけであり、ゲームしかしていなかったりするのです
ですから、驚くくらい物事を知りません
精神的な発達もしていません
という状況ですから、安易に私立の推薦で楽をして入学ということしか考えていないわけです
現状はこんな感じでしょうか
ここから教育をする高校としても辛い

あと、発達障害の生徒たちが増えていくのはどうしてだろうかというのは考えても仕方ないことではありますが、必要な経験をしないまま来ていると感じることが多く、パニックになるケースが多いです
中学校では手厚く保護されていたようで、結局、そのような対応が成長しない指導になってしまっている気もして、現在の生活で必要なスキルが全く身につかない状況を生み出して、生活に困ることになっています
この傾向はどんどん進んでいくと思うので、平均以下の高校はこうした発達支援を中心に運営されていく未来もあるかもしれませんね
どんどん世の中が変わっていくので、それに合わせて高校も変わっていく
こうした生徒たちを抱える学校においては、学習指導要領が謳う高尚な理念って絶対にあり得ないんですよね



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