若手教師に失敗ばかりさせるのが、正しい育て方かもしれない

最近、若手教師に対する愚痴のようなことばかり書いている自覚はありますし、若手に苦戦させられている自覚もあります
本当に厄介
こうやってベテランが不満に思っていることも若手には一切伝わらないから、こうなっているんですけど

最近、すごく思うのは若手にあえて失敗させることです
その失敗も取り返しがつかないレベルの失敗です
なぜなら、若手が言うことを聞こうとしないから

これでもか、というどん底を見ないと今の若手に話を入らないし、ベテランのありがたい助言を聞こうという自主的な行動に繋がらないでしょう
そのくらい報告・連絡・相談が深刻
それをいくら言ってもダメ出し、繰り返せはパワハラになるし

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担任の1年はすごく長い
4月のやる気のある時は生徒をコントロールできるからいいけど、そこから下り坂
実は4月の仕込みというか、環境づくりが後々の下り坂の勾配を決める

しかし、この環境づくりの大事さはもちろんのこと若手には伝わらないし、若手は生徒に人気があるから「ベテランなんてクソ! 俺のほうが人気がある」と天狗になって、むしろ見下している
この謙虚さのなさが、後々の下り坂につながるわけですが、そもそも若手の辞書に謙虚さなんて言葉はないよね

私からするとこれはまずいサインというものがあります
「時間が守れない」「寝る生徒の人数」「生徒の言動」など
例えば、時間を守れていない生徒に注意をしたときに「あ、はい」とか適当に返して通り過ぎて、これ以上教師から話しかけられないようにすることがありますが、これはもう危険サイン

教師を舐めている

なぜ、こんな態度を取るか?

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・・・

・・・

・・・

それは担任が許しているから
学校において担任は法律のようなもの
担任がいいといえはまかり通る

つまり、担任がまずい行動をまずいとして言わなければどんどん増長する
最初は1のはみ出しが、2になって、3になって、5,10と増えていく
担任は「1ならいいか」と思ってしまって、生徒の多くが1のはみ出しをしていくと普通になって、次は2になっていき、担任も「2ならいっか」と思ってしまう

環境の変化が少しずつだと気づかない、感覚が鈍っている、言いにくくなってしまう
これを上手に使うのが生徒である
生徒は常に1ずつはみ出そうとして、それをもぐらたたきのように担任に叩かれていき、ラインを死守するようなものだが、若手はそれができない

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それが積もり積もって、いじめ、やる気の無さ、暴言、不誠実な態度などにつながっていく
この因果関係がわからないし、この因果関係は教えてもらわないといけないけど、報告・連絡・相談をしないから、ベテランも話をしない

結局、大きなことにつながって,収拾がつかなくなって、周囲がそれで騒ぎ始めて、その担任以外の他者から話が入ってようやく発覚する
そんな情けないことになる
そのときにはいろいろと手遅れである

が、そのくらいのことを経験しないと、若手は自分のことを振り返ることができないだろうし、ベテランの意見を聞こうとも思えないだろう
報告・連絡・相談の意味をようやく知るかもしれない

私の若手への捉えはこういう感じである
ゆえに、大きな失敗をするまで待つだけ待つ
これがパワハラにもならないベテランの過ごし方なのかも・・・と消極的すぎますが、まあ、仕方ないなと思っています

自分の人生ではないしね

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