若手教師Eの弱点

若手教師Eは人の気持ちを察するのが苦手なタイプで、自分基準な人です
自分が考えて判断するというのは、かっこいいように思えますが、現実的にはEの偏った人生経験から出てくる結論はやはりだめなものばかりであり、その出てくる結論も異常に遅い
こんな基準では学校現場に対応できない

そもそも同僚として全く尊敬ができないので、生徒から尊敬されるわけがない
ここが一番の問題である
教師の惹きつけられるなにかに、生徒は説得力を感じるわけですから

まあ、そんなことで「うまくいかないことはわかっている」という偉そうな物言いで申し訳無いのだが、「授業はうまくいっている?」と話を振ることがある
うまくいっているわけないのだが、Eからはちょっとした沈黙の後に『うまくいっています。いや、うまくいっていると思います』と返信がある
いつもの調子である

Sunrise bathes the city with warm orange hues.

「思います」というのは自分基準であり、自分の中でうまく言っているとは他の教師から見たときには別の解釈がなされることがあるとのことである
そして、うまくいっていると思っているから、こちらのことに口出しをしないでくれという意思表示でもある
Eからは相談などは一切ないのがその証拠であろう

Eの去年の授業は崩壊気味なクラスがあったことがわかっているし、私の推測するところ、他のクラスでもうまくいかなかったと思われる
もちろん、私はEに興味はないからそこまで確かめてはいない
けど、Eは「うまくいっているから口を出すな」と暗に言っている

駆け出しの若手だから気にかけているくらいなもので、「うまくいっている」ならもう放置である
授業で問題があったとしても、基本的には拡散することは少ないし、授業担に任されているので「隠蔽できる」のである
去年、Eがこのようなやり方を取ることがわかったから、今年もそうするのだろう

White sand dunes with a mountain silhouetted.

Eの考えているところはおそらく、「あの場面で厳しく言わなかったからいけなかった」のように生徒の問題行動への対処についてであろう
だから、授業では話し合いの時間を減らせばいいとか、騒がしくなったら注意をすればいいと思っているはず

身も蓋も無いことを書くと、「そもそも授業が楽しくない」「Eのことを生徒が尊敬できない」ことが、根本原因と思います
それは教師としてのスキルが足りないし、人としての魅力が足りないのである
その教師としてのスキルはいわゆる盗むものであり、先輩教師にいろいろと教えてもらったり、授業を見てもらったりすることが必要

また、生徒を褒めるなど声掛けの仕方やそもそも生徒が今何を考えているのだろうかという「相手の気持の推測」が必要である
自分基準のEがその発見ができるかどうかである
できないと思うが

そもそも同じ職員室にいる教師たちがEのことを「だめなやつ」「魅力がない」「尊敬できない」「伸びない」などネガティブ評価をしていることにさえ気づけないのだからね

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