若手教師は嫌われないことを考えてはダメ

担任をしていると4月というのはいい季節です
生徒が大人しく、やる気があり、指示を聞くからです
自分がすごい教師になった気持ちになります

5月にもなると生徒たちは本性を表しだすので、担任としては落胆が大きくなります
ちょっとした事件や事故が起きるようになって対応しなければならなくなり、残念な気持ちになることが多くなる
その時に注意したいのが、問題を見逃さないこと

どういうことかというと、だんだん生徒がだめになっていく過程で「ここまではまあ、OKだろう」というラインの引き方が難しいのです
今まで生徒も教師もいい子にしていたのに、教師は変貌をせざるを得ないのです
「これはだめ!」と急に言わないといけないのです

People cross a busy street in a city.

ここができる・できない教師の境目です
特に若手教師は生徒から嫌われたくない一心で、ラインの引き方を間違えてしまいます

だめなことをだめというのは、生徒の行動を否定することです
生徒の否定=自分が嫌われると思うと、「まだ、大丈夫な範囲」と納得しようとします
ある若手はそうやって見ぬふりをしたり、生徒の言い分を認めたりして都合よく誤魔化しました

生徒の不誠実な行動は「周囲の生徒に影響を与える」わけで、そのときに迷惑を被っている多くの生徒がいることを考えないといけません
つまり、眼の前の問題を起こす生徒に嫌われないように指導をしないことで、その他多くの生徒に迷惑をかけて、教師の信頼を落としているのです

Cameras and a leather camera strap on wood.

周囲が見えない若手ならではのミスと言えます
そうやって、嫌われないことをしようとして、どんどんあなたの信用を落とし、クラスをだめにしていくスパイラルが始まるのです
だめなことはだめ、どうしても言わないといけないし、それを言うことで救われる生徒はたくさんいる

何より、そうやって止めてもらった生徒も助かっているのですから

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