功績はすべて上司のもの、というのはこういうことか

数年かけたある大きなプロジェクトを進めていて、それがようやく一区切りとなり、発表会となりました
メンバーたちは達成感もあり、やってよかったという気持ちになり、なんとも言えない充実感があります

ただ、まあ、私が感じた別のことを書きますと、プロジェクトリーダーがいて、リーダーが発表をするわけですね
もちろん、今までリーダーが責任を持ってやっているわけで当然ながら、リーダーの手柄な部分が大きいのはわかります
表向きはそうですが、実際のところ、アイデアの大部分は私が出していました

リーダーの能力は発案に全然向いていないんですね
だから、こちらから提案することがほとんどで、リーダーが進めた案はコケることが多かった
また、これからの展望については私が言ったことをそのまま言っていました

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チームで取り組んだので私の考えが取り入れられて、プロジェクトが成功したのでよかったのです
責任を負ってやっていたリーダーの功績になるのは,そもそも発表者がリーダーであるので、リーダーが称賛されて当然と言えるし、発表内容があたかもリーダーがすべて考えて、リーダーがすべてやったような形に見えるのも当然と言えば当然です

私のことはこの発表内容には一切入っていませんでした
当たり前ですけど、あれもこれも私が発案したけどね

そもそも私がリーダーでない時点で仕方ないし、責任を負う立場でなく気楽であったので、リスク・リターンからしたら当然です
ただ、まあ「ああ、これが部下の手柄はすべて上司のもの」というのかと実感したわけです
私が功績を上げて評価されたいとは特に思っていないので、リーダーに怒っているわけもなく、終わったのでよかった位の感覚です

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ただまあ、そのなんというか、労いの言葉があってもいいだろうし、貢献したことについて発表で触れてもいいとは思うんですよね
というのは、これって学級でも同じようなことが起こるからです

行事ではみんなが活躍してくれるから成果が出る
ただ、中心メンバーの活躍は大きい
それを1人のリーダーを評価するだけで終わったらやはりだめでしょう

今回のことは私は特に何かを思うわけではないけど、これを学級でやったら生徒たちのモチベーションや忠誠心は絶対に落ちるだろうと思ったんです
教師というのは全体をきちんと見る目が必要であり、縁の下の力持ちを見極め、評価して上げる必要があります
そういう生徒がいないと学級が回らないからです

こうしたところにきちんと感謝ができる視点をもてるかどうか、教師力の差がつく部分です

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