生徒も保護者も特別扱いを求めている

誰かを特別扱いすると、というかそのように見られるとすぐに「あの先生はすぐに贔屓する」と生徒は言います
保護者も「教育者が誰かを贔屓するなんておかしい」なんてことを言います

それなのに、生徒も保護者も「自分だけ特別扱いをしてもらいたい」のですから、わがままなものです
例えば、生徒指導の場面では「今回だけは見逃して」と生徒が言うと、そもそもそれ自体が「贔屓」ですからね
保護者に言いたいよ

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「どの口が教育者は贔屓をしたらいけないって言ったんだ」って
まあ、生徒も保護者もいい加減でその場限りの都合の良いことを言うだけですからね
建前と本音というやつ

どの生徒も特別とされたいから、全員を特別扱いするか、全員を特別扱いしないかのどちらかかな
高校に来て思ったのは生徒のことを下の名前で呼ぶ教師の多さです
コミュ力高っ!って私はつい思っちゃいますが、名前呼びは生徒との距離を詰める行為であって危険性が高い行為と私は思っています

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誰かを下の名前で呼ぶってことは全員にしないと贔屓になってしまいます
生徒と距離を詰めると、親近感が出て生徒が色々と言ってくれるようになるから教師としては嬉しいという側面もあるでしょう
けど、距離を詰めると詰めたことで生徒から持ち込まれるトラブルが増えるということでもある

よくあるのが、生徒の言葉遣いが悪くなって教師に友達のように接し始めること
こうなってくると教師と友達の差がなくなっていって、指導がしづらくなる
教師の立ち位置だから指導ができるわけで、友達の感覚では無理だから

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教師にも「他者より優れていたい」と考える人は当然いて、そうやって生徒に人気があることを誇らしく思う人がいる
そうした人が人気取りに走ると余計なトラブルを抱える原因にもなります
難しい問題ですが、他者と比較して仕事をするとろくなことにならないだけ言っておきます

全員をフラットに扱って、各生徒と対応するときには丁寧に対応し、距離は適切に離しておく、これが私のスタイルです

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