自分の生き方が否定されるのが教師

教師になって思ったことは、生徒はなんて馬鹿なことばかりするのだろうってことです
もちろん、全員じゃない
けれどたくさんの学級があれば、何かしらの事件は起こるので、いつも馬鹿みたいと思ってしまう

どうでもいいことだけど、この「馬鹿みたいなこと」と言うと怒り出す教師がいる
「生徒のことを馬鹿っておかしいでしょ。馬鹿な人はいません」という感じ
もちろん、生徒に言うわけじゃなくて職員室で言っているだけですが

学校で起きる日常と生徒の生き様は様々すぎて、私の常識が通じなかったことを思い出します
高校で働いてみると、さらに乖離するのです
勉強を全くしないどころか逃げている

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特進クラスでも、プライドだけ高くて勉強しないとか当たり前ですし、ボーダーフリー大学に入ろうとするのも正直意味がわかりませんし、その準備がまともにできないことも理解できません
この辺はどういう生き方をしてきたかによるわけで、私のように真面目に生きてきた人にとってギャップは激しいものがあります

つまり、教師になると自分の生き方は生徒から普通ではない、と否定されるのです

生き方が違う人間から「こういうふうにするべきだ」と言われても、共感できないし、むしろ反発してしまうことになる
ここで生徒と大きなギャップを生じてしまうことになる
教師はついよかれと思っていってしまうのだが、生き方がそもそも違うからその良かれが実は生徒にとっては押し付けがましいものとなっている

ですので教員は生徒の生き方を全肯定してあげるスタンスではないとまず生徒が話を聞いてくれないのです
この辺がベテラン教師と若手教師の大きな違いになるでしょう
その根本としてまず理解しないといけないのが人の生き方は変えられないということです

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生き方とは自分で考えて切り開いていくもので我々教員はその援助をしてあげることだけなのです
どれだけ勉強をしない生徒がいたとしてもそれは生徒の責任であり生徒が必要に応じて勉強するようになるのをこちらとしては待つほかないのです

この辺が難しいところで特進クラスの生徒が勉強しない現実というのは、この辺から生まれてきているのでしょう
特進クラスは勉強するのが当たり前という価値観が強すぎて、つい教師が勉強を押し付けすぎてしまいます
その反発で特進クラスの生徒たちは勉強しないとなっているかもしれませんが、モチベーションには影響を与えているはずです

教師というのは多様な生き方を理解することであり、その行き方を応援するというのが根底にないと難しい職業でしょう

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