教師というのは、ある意味では学級という小国の王様である
王様であるがゆえに他者から意見を受け入れず、自分のやりたいようやってしまい実は孤軍奮闘していることもと多い
いわゆる抱え込んでしまうというやつだ
この辺は性格と学年主任などによるが、結局は個人の力でやってしまう方向が強く学級経営のノウハウの共有や研鑽ということがおろそかになる
なぜなら、多くの教師は先のことを考えられないし、戦略の意味がわからないからだ
場当たり的な対応に始終して、現状の評価がきちんとできない
現状がいいのかどうかは目標や理想の姿を考える必要がある
あるいい加減な教員は、生徒が雑巾を足で踏んで掃除をやっている状況について「やらないほうがいい」と平気で言ってのけました
こんなのは特殊教師であるけれど、今やっていることがどの程度の「偏差値」であるか、担任というのはわからないものである

担任力はどこで決まるかというと、学級のシステムづくりで決まるといっても過言ではない
例えば、給食であれば役割分担表を私は徹底して作らせる
誰が何を準備するとか、片付けるといったものをもれなく作る
生徒に作らせるのは面倒だが、作ってしまえば生徒は自分の役割がわかり、その通りに動くようになる
これがシステムである
この役割分担がないクラスではどうなるか?
まず役割をがきちんと決まらず、役割を持ったとしても漏れが発生する
遊ぶ生徒が出てきたり、まずは決めることに時間がかかるなど、きちんとした動きが取れない
確かに「配膳は終わる」けれど、そこに至るまでの労力はとてもかかっているのである

この労力部分をきちんと評価しないと向上はない
「なんで給食分担表をつくらないのですか?」と聞いたことがある
返ってきた答えは『面倒だし、まあ、うまくいっているから』と
うまくいっている??
どの基準で言っているんだ?
と私は心底驚きましたよ
こういうことなんですよね
王様気取りで、何がいいかがわかっていない人というのは
システムを作れば生徒に係るストレスも少なくなるし、トラブルも減る
結局は、学級の生徒の安心安全につながる

ここまで考えることが出来ない
つまり、その場の限り乗り越えればいいと考えているから
考えるべきことは、先のことであり、目標や理想の姿となる
ここがないから、目標に向けたシステムづくりが出来ないのである
どうあがいても学級は集団であり、システムが必要なのである
システムを作り、より良く改善していくことこそが学級経営には必要であり、それがうまくいく教師への道になるのです
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