自分は実力があると思い込んでいる生徒ほど、実力がない

生徒は往々にして自分の実力を理解していません
自分に実力がある人ほど、自分の実力を正確に把握しやすい
というのは、実力がある人というのはいろんなことをやっているから、相対的な自分の実力を知るチャンスが多い

私の受け持つ生徒は残念ながら模試などを受けることもないレベルの生徒たち
自分の実力を知る機会もないし、模試で偏差値が30台であっても何も思わない
偏差値ってそもそも何かを知らない

まあ、そんなわけで自分の実力を知ることがない生徒たちはどうするかというと、県内のボーダーフリーの私立大学に総合型や推薦型で合格を勝ち取ることになる
私が担任をする中で、そうではなく都会のそこそこの大学に行きたい生徒が出てきた
そこは資格がいろいろと取れるようで、県内にはない、つまりは地元で人気のある大学ということ

Looking up at a group of tall trees

受験方法について検討すると、学校推薦型の評定さえ足りないレベルで、一般入試しか現実にはない状況だが、本人は合格できると信じ込んでいる
その根拠は今から勉強すれば間に合うからだそうです
模試でさえまとも点数が取れず、校内の簡単な定期試験でさえ、下位グループだと言うのに

本人は勉強を頑張っていると言っていますが、保護者に聞くとどうやらそうでもない様子
だが、本人は頑張っていると言い張る
そんなこんなでよくわからないところなので、模試の過去問をさせてみたところ、4/200点だった

まあ、そんなものとは思っていたが、本当に実力がない
でも本人としては諦めずにやりたいようなので、当然、こちらも応援する
何度も受験を繰り返して全部落ちた

A person taking a picture of a room with pictures on the wall

結局、地元の名前を書いたら受かる大学に行くことになった
総合型や推薦型は専願であるので、実際のところはその合格大学よりももっと偏差値の高いところで合格は可能だったと思うけど、一般入試を受けるとそうなる
自分の実力を勘違いしすぎたためにおきたわけですが、本人としては納得できたらそれはそれでいいと思う

本人が大学に行って思うように資格が取れるかも怪しい
が、納得する形で卒業できたらそれで受験はいいと思います

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