いきなり過去問をする愚の骨頂。でも本人は

生徒を見ていて驚くのだが、総合型や推薦型でも数学、基礎問題などの試験が課されることがある
例えば,数学IAのテストだとすると、いきなり過去問を始めるのである
それを答えを見ながら解いて、「あー行ける」というわけである

答えを見ながら数年間解いたら、「もうだいたい解ける」となる
これで受験勉強が完了する生徒がかなりいる
まあ、そもそもこのテストで点が取れなくても倍率がそもそも高くないから、ほぼ受かるような大学なのだが

私がおかしいのかも知れない
私の知り限り、過去問はその大学のレベルや傾向を掴むためのものであって、問題集ではない
もちろん、問題を解きながら思考力を鍛えるのはある

A person taking a picture of a room with pictures on the wall

が、数学ならばまずは全範囲を勉強するのが先であり、過去問で出題された範囲が毎年出るわけがない
むしろ出ない

じゃあ、なぜ問題集をしないかと言うと、そこまでしたくないからだ
そこまで勉強する時間を取りたくないのだ
目標は合格であるから

数学が設定されてあるのは理系の大学であり、入学したら数学が必要とされている証
それなのに向き合わず、合格すればいいと考える
「数学は大学に入ったら頑張るから」だそうです

A field of lavender flowers under a blue sky

ちなみに、こういう生徒たちは入学のときに作文を書かせると「勉強頑張る」とか「文武両立をする」とか書いて、1ミリも勉強を頑張らないのです
あと、成績開示をさせるととんでもなく低い点数に驚きます

こういうのを勉強のやり方さえ知らないというのでしょうね
3年生になった段階から数学をコツコツ勉強させる必要があり、それができていないのが高校のシステムがおかしいから
ここを問題に思えない教師も山のようにいて頭が痛いのです
合格すればいい、という考え方は本当におかしいですが、それでも合格を出す大学にも問題があります

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