春は権力争いの時期

4月はみんながやる気があり、環境が変わるとき
つまり、みんなのエネルギーが高い状態にあるので、ある種の化学反応が起きやすい時期でもある
生徒たちからすると、新学級は自分のポジションを決める大事なとき

誰と友だちになるか、誰と一緒になるかによって学級内の序列が決まる
いわゆる学級カースト
だけど、この言葉は嫌いだから使わない

まあ、基本的には迷惑な人ほど序列が上に行く可能性が高い
つまりは、余計なことも口に出すからトラブルになりやすいし,トラブルを避けて大人しくしていれば、彼らの暴走は止められないから、クラスで威張るようになる
迷惑で、無知で、自分のことしか考えず、メンタルが強い(というか、気にならない,気が散っている),ほかでストレスを溜め込んでいて攻撃的、といったものが指標でしょうか

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もちろん、正統派でみんなのためにとか、まとめたいという生徒もいる
生徒それぞれの思惑があり、序列を上げたい生徒たちはトラブルを起こす、というか起きる
学力があればトラブルを起こすのマイナスと理解して、トラブルにならずに序列を決められるがそうでないときには面倒である

序列の中位、下位でも同じようなことが起きるし、下位になるとそもそも友人ができない、なじめないというケースも有る
さらにはいじめのようなことも起きる
というのが、4月の状況

そして忘れてはいけないのが教師の序列である
基本的には生徒より上のポジションであるが、それが手が届くと生徒が感じるかどうか
手が届くと判断されると徐々にあなたの地位は下がり、2学期には言うことをきかなくなるおそれは高い

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序列上位との関係性も大事で、ここを抑えられるかどうかで学級の行く末が決まっていく
ちなみに上位は「正統派」と「問題生徒派」にわかれるので、どちらも抑えて置く必要がある

正統派を抑えると物事が生徒主体で進みやすくなる
が、問題生徒派を抑えていないとそこに茶々が入って教室の空気が悪くなるし、協力しない一派ができて何かと気を使う

問題生徒派を抑えると、問題行動などが起きにくくなる
ときには問題生徒派から学級委員などが出てしまい、能力がないのにしゃしゃって、その後始末を担任がすることになるなどのデメリットもあるし、厚遇されていると勘違いして調子に乗ることもある

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まあ、両方を抑えてしまえばいいけれど、タイプが違うし時間的に難しいこともある
ちなみに抑えることに無関心でいると、ぐちゃぐちゃになるので、あくまでも教室は担任という抑えがあると生徒にわからせる必要はある

つまり、担任をするということは少なからずこの権力争いとは無関係にはいられないということであり、必ずトラブルは起きるから生徒の様子を見ておくのが4月ということ
教室に極力残って情報収集を進めよう

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