学校にはルールがあって、生徒たちはそのルールを守る一方で、ルールを決めるから指導がやりにくくなる側面があるように思います
最近では市民権を得た学校へのスマホの持ち込み
このルールは「登下校の安全確保のため」に持ち込みを許可するわけで、校内では電源をオフするという約束です
ところが、このルールができたことで、授業中や休憩中にスマホで遊ぶ生徒が増えた実態があります
生徒にとってルールとは守るべきものでありますが、これを数値に直して考えてみます
ルールは80点とすると、生徒たちは80点以上を取るように頑張ると思われますが、そうではない60点など80点より下の点数が生徒たちにとっての合格点になるのです
つまり、生徒はルールの下を攻めるわけです

スマホの電源は切る → スマホを校内で見つからないように使って良い
という形に変換されます
以前は スマホ持ち込み禁止 → スマホを見つからないように持ち込んでも良い でした
ルールを緩めることで、生徒はそれを拡大解釈していきます
ルールを明文化すると「厳しい」という批判が来ることもあり、少し下げた基準にすると生徒たちはそのさらに下を狙うので、緩くなるのです
ルールを作って生徒をだめにしていきます

またルールをたくさんつくると、生徒たちは「ルールに書いてないじゃん。だったらOK」となって、ルールブックにあるかどうかを判定基準に使用し始めます
大事なのは個々の常識・良識・道徳心であって、ここの大事さを訴え育てなければいけないのに、ルールだからとどんどん縛っていくからおかしくなるのです
生徒に考える力、想像する力を育てて、良識を大事にすることができればこのルールの苦しみから少し抜け出せるような気がします
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